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【補助金作成にも有効】5Sの再定義と情報整理への活用

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

 

5Sという言葉を聴くいたことがありますでしょうか。

整理・整頓・清掃・清潔・躾が基本でしょうが、業界によっては3S、躾(しつけ)ではなく安全のSとするところがあります。

 

この中で重要なのが整理・整頓・清掃というところでしょうか。もちろんコロナ感染症により清潔の価値が高まっていることも踏まえるとこの基本的な考え方が非常に有事の際にも役立つといえます。

 

例えば建設業でいえば、工事現場の整理や整頓ができていないことで、つまずき足の骨を折るといったことで現場が一時停止するようなケースが多々見られます。例えば現在進行中の虎ノ門の再開発の現場が1日停止するだけでどれくらいの損失になるでしょうか。

最低でも数千万円単位の損が出ていきます。

リスク管理の意味からしても非常に重要な視点といえます。

5Sはそれぞれがすべて有機的に絡み合っています。例えば、整理・整頓が安全に影響する。安全でなければ正しい作業を伝えられない(躾け)といった感じで、どれかの取り組みだけに偏ってはいけないといえます。

5Sの範囲を見直してみる

日本は直近で震災や洪水に苦しめられています。

工場や建設現場は周辺環境の中で作業をさせてもらっていることを忘れている事例も見られます。

例えば、第風19号による洪水においては、工場の外に置いたものが流れ出してしまい、被害を与える等のケースもあり得ます。

また、建設現場では屋上の資材や架設が台風などで飛ばされるケースがあります。

※千葉のゴルフ場では鉄骨が倒れた被害に加え、網等の飛散によりさまざまな被害を発生させたといえます。 

 

上記を踏まえると安全を守るための対策というものを工場や現場の資材置き場なども含めて管理していく必要があるといえます。

 

これらの対策への取り組みは、結果的に2次災害に対する損害負担の軽減につなげていけるので是非広範囲での5Sを試してみてください。

補助金の情報整理でも役に立つ

加えて、補助金を作成するに当たって情報を整理する際にも特に3Sはやくに立ちます。

例えば、「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」などへの対応です。

申請書には採択されて欲しいがため沢山の情報を並べていきたいと考えますが、審査員は大量に審査を依頼されるためそれ程時間をかけられる訳ではありません。そんな中で、情報量が多くかつ整理されていない申請書をしっかり読み込むことができるでしょうか。

申請書の記載内容においても、必要な情報と不要な情報を分ける整理をまずしていきます。次に、ビジネスモデルやシステム、製品生産、技術など複数の機能が統合化されたものをまとめたり、くっつけたり、分けたりする整頓を行ないます。そして、最後に何度も読み直して、素人でも腑に落ちる内容となっているかブラッシュアップ、清掃を行うことが重要です。

これらの取り組みが上手く機能すれば、審査においても全く読めなくて採点すらできなかったということにはならないと考えられます。

5Sは、実際の人や機会、サービス等において高い効果を導く際に使われますが、情報の整理においても高い効果を発揮しますので是非ご活用ください。