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【解説】新規取り組み・事業を始めるうえで押さえておくべきポイント

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

 

何か新しい事業を始めたいと相談を受ける場合、ボヤっとした話から始めるケースが多いのですが、一部の企業さんは想定製品やサービスの構想をお持ちになっている場合があります。


企業様自身でインターネットなどで情報収集をしておりどのように進めていくかをシミュレートしているので、ある程度方向性が明確になっています。

加えて「やるぞ!」と凄く意欲が高まっている状況ともいえますので、その熱意をもった状態で事業化のステップを段階的に進めてもらえば良いとお伝えします。

 

しかし、計画を実行し始めたが動きが鈍くなってしまい、上手くいかないのでやはり支援が必要だと相談が持ち込まれることがあります。

 

新しい取り組みで困る点

中小企業の製品やサービス開発において何に困りやすいのかを示すと以下のような状況といえます。

①やりたい最終物は何となく見えているが出口までのストーリーがボヤっとしていて、参加メンバーの多くが具体的に何をすればよいか理解していない


②各ステップで考えるべきことが複数に絡み合うため、どれから手を付けていけばよいか分からなくなる


③やるべきことが分かっているのだが誰に聞いたら分からない


④具体化するための連携先のタイプの目星はついたが接触と連携の仕方がわからない

①は、新規事業化の経験者がいない場合に多く、どのように進めていくかが理解されていないため、身動きが取れない状況です

 

②は、取り組みフェーズは分かっているが、フェーズごとに色々と考えなければならないことが出てきます。製造業であれば、コンセプト、設計、調達、規格等です。

それぞれの取り組みが関わり合いを待つため、一つが止まれば他の検討も影響を受け、遅れが生じることになります。

 

③それぞれのステップでやるべきこと分かりますが、全てを調べていくのは厳しいため、外部資源として専門家や得意な業者との接触が必要だと認識している状態です。ここまでくれば後は探すだけなのですが、なかなか見つけられないようです。

 

④連携すべき業者の種類もわかっているのですが、相談の持ち掛け方がわからないという状況です。

ネットで検索した企業等に連絡をしてみようと思うが選定、連絡ができず困っている状況です。


切り分けて取り入れる

①②については、経験がないのであれば、外部のコーディネーターを入れて検討を進めていくやり方をお勧めします。新規事業においては方向づけと組織での合意形成が求められるため導ける方が良いといえます。

主にファシリテーションができる方というところでしょうか。また重要なのは、最後のフェーズまで頼れる一緒に動ける人であることです。

もちろん探す手間と労力はありますが。

調べてみても見つからなければ都道府県の試験センターや技術研究センターとつながることもありだといえます。


④メールか電話してください。単純に接触するだけでも道が開けることがあります。

最初に接触したところが対応してくれないとしても、その会社ができない理由やその取り組みに対するコスト、問題点を述べてくれることもあります。

機密にかかわる情報は伏せたとしてもそう言った回答をいただけることがあることから助かります。

①〜③のように専門家に選定してもらうのも良いですが、自社で探せる機能だけは持っておくようにしてください。


上記の切り分けができると新しい取り組みが楽になると考えられます。