【解説】事業再構築補助金の策定前の準備

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

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このページは事業再構築補助金に係わる情報発信をしています。

以下のページにこれまでの情報発信をまとめていますのでご活用ください。

https://www.cyphsjp.com/money/jigyou-saikouchiku/wakaru/

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事業再構築補助金の計画策定進んでいらっしゃいますか?

なかなか難しいですよね。

 

先日とある建設業者の社長様とお話しさせていたきました。

そこで難しく考えられていたため、了承を得たうえで簡単に解説したいと考えています。

 

事業計画の策定はビジョンを明確にする

補助金の計画策定だから特別なことを考えるという風に考えていらっしゃいましたが、社長が思う会社の現状と何かチャレンジしたい未来があれば計画の策定は十分可能です。

 

日常の計画の延長だと考えてください。

まず、今の会社がどんな状況で、近い将来どうしなければならないのかを具体化したものが経営・事業計画です。

それを補助金向けに申請要件や審査視点に合わせて変更していく過程を踏んだのが申請書の計画内容となります。

 

社長が困るのは会社の大小はあれど、社長が抽象的な概念で経営を捉えていることが多いためです。

「市場内でのオンリーワンを目指したい」「バーンと成長したい」「何かを組み合わせて設ける仕組みを作りたい」等様々ですが、よく分かりませんよね。。。

 

また、一方で目の前の細かい問題や課題が視覚的に入ってきます。

会社だけでなく自身や従業員の諸事情や取引先の生々しい問題まで何となく見えるため、自身の抽象的なビジョンと目の前の問題や課題のギャップが生じて、真の課題が抽出できない状況ともいえます。

 

今回お話しさせていただいた社長には以下のの質問をぶつけてみました。

「何かやりたいことがあるのか」

「それにリスクをかけてみたいと思うのか」

「自身で抱え込まずに取り組めるか」等

しかし、社長のお気持ちにはぶれがない、揺るぎないものがあったためご支援させていただくことにしました。

社長がその未来に向けた取り組みに対してリスクを感じながらも決断したことは、ゴールである何かやりたいことに向けたギャップのあぶり出しに注力するという意味でもあります。

そこから「ありたい姿(あるべき姿)」への到達に不足する点を明確化するための検討に入れました。

 

それにより取り組みにおける補助金のカネの使い方が変化してきました(計画の内容が現実的な物となったといえます)

当初は建物費や改修費などの活用を目指していましたが、必要最小限の投資に切り替え、事業を成功させるためのノウハウの外部調達や研修を充実させる方向へとシフトしてきました(これであれば申請書の経費がなぜ必要かを説明しやすくなるといえます)

これはゴールへの到達において何が一番重要かが見えてきたからともいえます。

絶対にゴールに向かいたいと思うと邪念が消えるのと同じでしょうか。

このようにビジョンを明確にすることで計画の策定から具体的な手段までをシンプルなストーリーにしやすくなります。

 

まずは計画の策定の前にビジョンをよく検討してみてください。