【解説】補助金・助成金、協力金・給付金の現実的な違い

こんにちは中小企業診断士、ストーリーコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

最近コロナの補助事業や助成事業で不採択となった方の恨み節を聴くようになりました。
よくよくお話を聴くと昨年のコロナ対応として受けた給付金や協力金と勘違いしているようです。

それらについては大きな違いがありますので、認識し、理解、納得してから申請すべきですが、噂や補助金代行業者などの「簡単に取れる」との話を間に受けて申請してしまったものもあるようです。

そこで改めて違いについてお話しさせていただく機会を設けさせていただきました。

協力金・給付金の特徴

協力金・給付金は、以下のようなイメージで考えてください。

〈協力金〉
・ある要請する取り組みを実施してくれた場合のご褒美
→コロナ感染症の対策のために時間短縮をしてくれたら

〈給付金〉
・指定する状況が発生するした場合に補償するお金
→売上が前年度比50%落ちたら給付します

あるきっかけ(事象)が発生した際に申請を提出、その内容が要請内容、指定する状況となっているかの確認できれば、基準に基づいた金額が支払われることになります。

補助金・助成金の特徴

補助金・助成金は、国や都道府県、市区町村などが求める目的に向けて実施する取り組みに対して支援するするものと、雇用調整助成金のように一定期間従業員を解雇せずに給与を一定支払う取り組みを行うことでそれに対して支払われるものに大きく分けられます。

雇用調整助成金については給付金的な要素が強いですが、補助・助成率があるため給付金や協力金のように満額支払われることがありません。

協力金や給付金と大きく違うのは、内容審査がしっかりしていること、競争性があり採択されない可能性があること、申請した金額がまるまる認められない可能性があること、採択後実績の判断次第で減額等される可能性があること等が給付金等と大きく違います。

以上を比較すると補助金・助成金は自ら動き主体的に進めていくことが求められるため、事業趣旨を理解した上で、しっかりとルールに基づき事業遂行できることが求められます。

その点を理解した上で申請していただく方が良いと思われます。