【解説】事業再構築補助金に際どい事業は向いているのか

こんにちは中小企業診断士、ストーリーコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

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このページは事業再構築補助金に係わる情報発信をしています。

以下のページにこれまでの情報発信をまとめていますのでご活用ください。

https://www.cyphsjp.com/money/jigyou-saikouchiku/wakaru/

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事業再構築補助金はビジネスモデルを審査するとの認識が広まってきたと考えております。

ビジネスモデルの審査、かつそれなりに前向きに事業を採択対象としたいとなると、際どいテーマというか、あまり知られていないビジネスも申請されることが予想されます。

このビジネスモデルコンテストがベンチャーファンドによるものであれば際どさも一つのウリといえますが、この補助金はコテコテの公的機関が実施するものであるため、完全な新規ビジネスが良いわけではないといえます。

その根拠として標準産業分類で示すことができる業種や事業と指定されているからです。
そこに当てはまらない業種を創造するとした申請の場合、審査員が審査できなければ要件を満たしていないとして不採択になる可能性があります。

そういった補助金の要領等から、求められている事業の新規性の程度を認識したうえで申請してください。

市場調査ができないものは?

次に市場調査がかけられるか否かも重要です。
市場調査といっても調査会社に依頼する本格的なものであることは求めていません。
※中堅コースはその必要性がある場合があります

中小企業にとっての事業調査とは、自社の商圏内の企業様の確認やそもそもニーズが存在するかといった情報です。
事業を開始するうえで根拠とする情報が全く取れないのであれば、審査員はそれは説明することができないような特殊な限られたテーマと捉えられてしまいます。

もちろん保有する製品やサービスそのものが新たな市場の創造につながると見せることができればこの限りではありません。

本当にやれる?

新しい取り組みへのアプローチがあまりにも奇抜な場合も厳しいかもしれません。

簡単な見方としては、経営資源が不足しているケースでしょう。いくら補助金を当てにしてたとしてもそもそもコストがかかる取り組み、人がかかる取り組みは厳しいと思われやすいです。
もちろんそれをカバーできる融資や外部資源の活用ができることを示せれば評価は十分されるといえます。

それよりもアプローチの仕方や運用の仕組みが理解できない方が厳しく評価さると思われます。

したがってアプローチが複雑だとしても、業務の流れが分かりやすく示すことに注力する必要があると考えています。

以上のように申請に当たっては、あまりにも際どくならない、際どいとしても分かりやすく示すことを前提として取り組んでください。