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コンセプトの考え方

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

 

色々な専門家と連携して製品の企画構想、開発、改良、デザイン等のファシリテートしていくなかで、「コンセプト」という言葉の使い方に出身メーカーやデザイナーによって違いがあります。また、それぞれの専門家において長く頭に染みついた定義なのでなかなか微調整することが難しいケースがあります。

 

チームが別々の言葉でお客様である中小企業支援を望むと専門家は何となく専門家が言いたいことを判断できたとしても、中小企業様には伝わりません。そのため検討のステップにおいて「コンセプト」「ベネフィット」等について目線を揃えることは重要だといえます。

 

余談ですが「コンセプト」は、誰に、何を、どのように提供するのかを概念として示した指針といえます。

もちろん会社によって捉え方が違いますので、一概には言えません。

その大きな指針に基づいて誰に対する提供価値なのか、どのように提供価値を伝えていくのかという話になってきます。

商品やサービスベースで見た際に最上位にコンセプト(指針)が存在し、それを支えるのがベネフィット(提供価値)となり、ベネフィットを受け入れるのが顧客という関係になります。

その関係を明確化されるとコンセプトを具体化する話なのか、具体的な価値の提供なのか、話が進めやすくなります。

 

ある時バリバリの設計・技術者の方とデザイン系の方と意見交換をした際に、技術系の方はコンセプトを製品として求める機能を目指すための要件という捉え方をしていました。一方、デザインの方は機能的価値とデザインの両輪で考えていましたが、機能については「コト」と捉えていました。

 

で、私はコンセプトは物理的価値・情緒的価値そしてそれを満たすビジネスモデル(システム価値)と捉えていました。

私はコンサルタントとして、儲ける仕掛けが一番重要なのですが、設計の方は機能的な要素、デザイナーはコト的な要素が重要であり、スタンスそのものに大きな違いが生じます。

 

コトというとそれが最も重要だという風潮もありますので、デザイナーが場を制することがありますが、価値を提供するうえで機能面なくしては成り立つことはないと考えていますので、上手く両者のバランスを整えていきます。

それができないと中小企業様が一番損をするからです。

 

なかなか難しいですよね。整えるのは。。。

 

以上のようなことがありますので、クライアントに迷惑が掛からないように言葉を整えておきたいものです。