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システムの定義

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphsです。

 

システムという言葉をよく使います。経営やデザインの業界においても、モノとコトで分類し、ユーザーが求めているコトにフォーカスする形で経営やデザインの具体化を進めてきたと思います。

一方でモノとコト以外の要素が広まってきています。

つまり、モノやコトがユーザーに直接的、間接的に影響を与える価値よりも広い価値が求められるようになってきました。

それを示す言葉としては、システム要素が適切ではないかと考えています。

 

私が定義するシステムという言葉は以下のとおりです。

システムとは『機能が違うもの独立して存在し、同じ目的に対して機能を発揮し、一つでもかければ成り立たない』と認識しています。

システムというのは目的に向かって個々の機能が発揮されることで新しい価値を生み出す仕組みだといえます。

 

これを一番的確に示しやすいのが、セブンイレブンです。

セブンイレブンの機能を以下に示します。

・POSによる鮮度管理

・品揃え機能

・店舗のクリンネス

・コミュニケーション

・商品を製造工場から提供する物流・共同配送センター

・製品開発をになう試作開発部門

・オムニチャネル

上記のそれぞれが独立した個別機能に関わらず、お客様の便益最大化のために同じ方向を向いています。

その各機能があればこそ、24時間明るく、笑顔で、お客さんの必要とするものを揃えておけるわけです。

その一つでも抜ければセブンイレブンの価値が下がるとおもいませんか?

 

もちろん現在のセブンイレブンは24時間営業が厳しいなどシステムとしての価値が徐々に変更していますが、基本的な考えは今後も変わらないと思います。

 

システムという言葉は、常に会話に出るにもかかわらず、人によって違いがある日本人にとって都合の良い言葉です。

だからこそ理解して、経営力の向上に生かす必要があります。

 

中小企業であってもシステムを常に考えていくことで、新たな価値提供によるチャンスを獲得することができるといえます。

簡単に述べると中小企業において自社単位でシステムを考えると仕事を「受けて」「作って」「納品する」というような流れを思い起こされがちになりますが、自社を取り巻く環境をいかに自社の機能として利用できるかによりチャンスの数が変わっていきます。

つまり、中小企業においては、連携する中で自社の存在をどう大きく、強く、機能的に見せて、信頼や具体的な利益につなげていくか成長において必須の事項となるといえます。そのためには、飲み込まれない程度にライバルに利用されることも必要かもしれません。

 

来年こそネクストステージへの扉を開いていきましょう。

 

Keeping it real!