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激動の一年を振り返って

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。

 

コロナに揺さぶられた1年になりました。

様々な方のご努力のおかげで何とか1年の終わりを迎えることができました。

実体経済はコロナによりボロボロですが、株価はバブル以降30年近く経って27000円を超えました。

これは国内、海外の正常化の期待と資金の流動性の向上、金利の緩和等の要因から上昇している訳ですが、足元の中小企業の景況は厳しい状況が続いています。

特に末端に属する企業様は回復途上にあったとしても依然厳しい状況にあります。

 

業種によりますが、飲食店のように2月、3月からずっと厳しいケースもあれば、建設のように5月が底で後は回復しているものもあります。

スーパー等の小売店は生鮮産品といった生活必需品を販売する店舗は比較的良かったといえます。

観光業は、航空とともに悲惨なほど厳しい状況が続いています。

水産関係は、観光や飲食と結びついているものは、消費の減退で厳しい状況が続いています。

その中で製造業はどうでしょうか。

試作開発の企業の多くは大手の開発が滞っているため、煽りを受けています。

一品もの、量産対応については、インフラ周りや医療、歯科などについては、好調ですが、それでも大手の考えで在庫をためている場合と受注生産で大きく違いがあるようです。

 

状況が全てを網羅している訳ではありませんが、この状況で菅政権による中小企業への支援の見直しが行われることになります。

政府としては成長意欲がある企業を支援するという方向性になりそうですが、現状で成長意欲を求められる企業は苦しいといえます。

一方で、これを機会に力の弱った企業を買収する企業が増え、政権が意図している企業規模の拡大が進められていくかもしれません。

 

まずは残ることを主眼として耐えることになりますが、来年も完全回復とならない可能性もあり得ることを踏まえて、取り組みをしていく必要があると思います。

 

企業の社長様と話していると、これがチャンスと捉えて企業の形、ビジネスを大きく変えていこうとしている社長も多くいらっしゃいます。

 

ここで新たな切り口含めて模索する事で残存者としての利益と新規事業による利益を得ることも可能となりますので、新しい年において検討されることで新たなビジネスチャンスを確保していただくことを祈念しております。

 

良いお年をお迎えください。