こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。
思考の手法は様々ありますが、今回は数学的な視点で使えるものをお伝えします。
当手法は、数学というよりは算数でみられる「足す」「引く」「かける」「割る」を使うものです。
今回は「足す」について説明します。
足し合わせる
「機能を足す」ことでベネフィットを提供する手法です。
しかし、かつて(何十年も前の話です)の家電がそうだったように機能を足し算しすぎで、不要な機能が多くなるため訴えたいベネフィットが何かが伝わらなくなりやすいです。
ソフトウェアでもそうでしょう、本当に欲しい機能は10ちょっとなのだが、100以上も機能があり、使い方すら分からないということがあります。
しかしながら、現在の製品のようにそぎ落とされたものが多く、さらにそぎ落としてしまうと基本的に求められる基本的な機能も弱くなってしまうケースもあります。つまり最大値と最小値の閾値をどこにするかともいえます。
では、足し算はどのようなときに使うことが望ましいといえるでしょうか。
上記の事例でいえば機能が足されていくと対象がぼやけてくる可能性がわかります。
つまり物理的な機能を足せば足すほど伝わらなくなります。
そのため、足し算をするのであれば、物理的な価値以外、サービス的・システム的な価値を足すようにしましょう。
もちろん情緒的な価値というのもありだといえますが、そこにはブランディングやデザインセンスの話が出てきてしまい、ブランドコンサルやデザイナーと組みましょうという話になりますので、今回は省いておきます。
例を示します。
自転車の販売で考えてみる
自転車の販売だけだと売り切りになりますが、自転車にレンタルサービスという視点を足し合わせると、全く違う事業になります。また、そのサービスによりストーリーが生まれ、事業モデルが成長していくことが可能となります。このようにモノに対してサービス・システムを加えることで全く違うビジネスが生じることになります。
もちろんそのサービスのためには何らかの機能が必要になりますが、単純に自転車にオンされるわけではありません。新たな価値を提供するために必要な機能ということでしょうから、ベネフィットがより明確になります。
スマートフォンの普及により機能の付加については自身が好きなものをダウンロードすることが定着しており、成長できる製品の方がユーザーとしては面白いかもしれません。
また違う例ですが、キャンプ道具のコンロですが、通常は肉を焼くだけです。そこで、重ねていくことで様々な価値が付加できるなどはどうでしょうか。2階は、蒸し物、地下1階は揚げ物、3階は燻製等です。ユーザーが好きな物だけ取捨選択できますので、キャンプ経験値の向上に合わせて道具もランクアップするというような感覚の提供は「刺さる」かもしれません。
といって、インターネットを調べてみると上記のような機能は具体化しているものが存在します。
しかし、試すことが重要なので、取り敢えず物理的な機能以外を自社製品や技術に足し合わせてみてください。
何かが変わるかもしれません。
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