こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。
Thinking! 切り口シリーズの「割り算(分割)」について述べたいと思います。
割り算は、いわゆる分類する発想なので物事を切り分けて整理する思考に似ています。
ABという要素をAとBに分けるというやり方です。
単純に2つ、3つと分けると機能を切り分ける方法も併せて紹介します。
例えば、以下のような例が挙げられます。
分割の考え方
<携帯電話>
昔からある話ですが、電話のコードを取ろうと切り分けたことが現在のスマートフォンにつながります。
<ノートパソコン>
ノートパソコンをモニターとキーボードに分けることで、Surefaceのような価値提案が考えられます。
一体化すればパソコンですし、モニターだけであればタブレットとして利用可能となります。
つまり、分けることで用途の多様化が進むことになります。
<ニンテンドースイッチ>
コントローラーとモニターを分割しています。
その分割によりコントローラーの多様な使い方が可能となり、フィットネス分野への展開が進んでいます。
<注文と納品を切り分ける>
居酒屋で非接触としてテーブル席のタブレットから注文できる仕組みがありますが、もともとは注文スタッフの確保に取り組んだ店舗が始めた効率化の取り組みです。発注後、テーブルまで食事等を届けるため、工程を前後で切り分けたものといえます。
割算の考え方
一方で機能を単純に割る場合は以下のとおりです。
<回数券>
エステや脱毛などのサービスは大きなパッケージを回数分けて利用しやすいように提供します。もちろん、各回において付随サービスを提案しますが、お客様の基本ベネフィットは均等化されたサービスを回数受けられることにあります。
<目薬>
麦粒腫、いわゆる物もらい、目の病気においては、目薬の鮮度などが効果を提供するうえで重要といえます。
そのため目薬各社は、目薬を小分けにして販売しています。これにより、鮮度を保つとともに1回あたりの使用量を判断することができます。
<株券>
株券はその株券の購入単位が定まっていますが、更に再分割することで、例えばファーストリテーリングの株が100株900万円するなかで、9万円で購入することが可能となります。これにより、少額株式購入サイトのビジネスが成り立つことになります。
<クラウドサービス>
データ保存のクラウドサービスは、データベース内を小分けにして一定量を割り当てる仕組みをとっています。1口いくらという単位といえます。これを踏まえると、顧客の必要量において使用料を押さえることができるため、データベースの導入費用やセキュリティ費用を抑えることができるようになります。
重要なのは、機能が分かれること、小分けにすることがメリットであり、かつ最低単位を割ることでメリットが生まれないかを考えることです。
例えば、
・ペットボトルの炭酸飲料の1リットル等については1回で飲めないため、次回飲むときに炭酸が抜けて今います。そこで、ペットボトルに細工をすることで、2回炭酸を購入時点の刺激で楽しむことができないか等です(チープな話ですみませんが、ご容赦ください)。
上記を踏まえると分割は技術発展が伴うソリューションといえますが、分割はあまり人が考えなかった課題・隙間を狙った思考といえます。色々切り分けてアイデアを具体化されてはいかがでしょうか。
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